長女はつらいよ~墓じまい編~もいよいよ最終回
父のケガがきっかけとなり、山のてっぺんにあったお墓を屋内の納骨堂へと墓じまいをしました。
あれから約10年近く経とうとしています。
今のお墓まいりのことや、墓じまいを体験した感想を綴っていきます。
目次
墓じまいで増えたこと、減ったこと
のん
母が杖をついて納骨堂に行くことが多かったのですが、場所は平地のお寺。
さらに駐車場から納骨堂までやや歩くものの、足場の悪い所はなく、杖をつけば容易にたどり着く場所にあります。
ホームエレベーターがついており、シニア向けのバリアフリー設計。
年老いてもすぐに愛する人に会いにいけます。
父もやがてリハビリの成果で歩けるようになり、現在は二人でお墓まいりをしています。
お墓まいりの回数
これは確実に増えました。
母は山のお墓には行っていなかったので、お盆とお彼岸、そして暮れには必ずお参りしています。父も一緒に杖をついています。
前の様に気合いを入れていく必要がなくなりました。
お墓の清掃
減りました。というより無くなりました。
納骨堂はいつもきれいに整備されています。
いうなれば、お墓のマンションですので、管理が行き届いているのでしょう。
掃除の負荷もありませんし、安心して任せられるという点がとても良いです。
お寺の行事
お寺の行事は増えました。
浄土真宗ならではの、報恩講などの行事があります。
檀家さんで食事を作ったりということもあるようですが、母は足の状態が良くないので、最低限の参加。それでもかまわない雰囲気が、とても気楽なようです。
支出
墓じまい前と後。
出費自体はあまり変わりません。
ご住職に年に2回ほど、家の仏壇でお経をあげていただくのですが、その時にお布施を渡しています。
納骨堂自体の出費は定額ですが、「お寺さんとのおつきあい」という点では、一般的な仏教の額だと思います。
墓じまいで失敗したこと、後悔したこと
墓じまいで失敗したこと、後悔したことはありません。
しかし以下の点はちゃんとしておいた方が、後々のトラブルを避ける点でもおすすめします。
親戚との話し合いをしなかった
今回、墓の移転をしたことで、親戚とは少なからず軋轢が生まれました。
いくら普段お墓などの世話をしていなくても、たとえ疎遠になっていても、ひとこと事前に伝えておくことで、よりスムーズに進められたのではと感じています。
墓じまいの予算立てをしていなかった
墓じまいに関する出費は高額です。
軽く扱えない事柄なだけに、思いがけない出費となりました。
今回は100万円を超えましたので、予定のある方はあらかじめ、墓じまい積立を行う、早めに予算立てをしておくことで、心の準備ができます。
墓じまいをして良かったこと
後悔したことなどを差し引いても、結論として、墓じまいをして良かったです。
ポイントとして以下の点です
ご先祖様が無縁仏にならずに済んだ。
私も生きている限り、本家長女としての役目を果たすつもりですが、人はいつどんな人生が待ち受けているか分からない。
両親のあと、私が定期的にお参りしていたとしても、子どもたちがずっと見ていてくれるとは限らない。
だからこそ、安心できるお寺にお願いする。
これだけで心がとても軽くなりました。
体の悪い人でもお参りできるようになった
母は長年お墓まいりができませんでした。
父もケガをした以上、もう山登りを兼ねたお墓まいりはできません。
しかし今の所はバリアフリーです。
のん
これから墓じまいをする人へアドバイス
両親、または子の代でこれから「墓じまい」を検討する人は増えてきます。
特に、NHKでのあさイチ、クローズアップ現代で、40代のお墓事情が特集で組まれるなど、「未来のシニア」にとって、お墓問題は現実的なものです。
- 墓じまいや、永代供養などの知識を得る
- 宗派が変わる場合、何がどう変わるのかをしっかり勉強する
- 地元の永代供養をしてくれるお寺、納骨堂を調べる
- ネットを活用しつつ、自分の目で考え、感じる
- 自分自身がどのように弔われたいかを考える
- ご先祖様に感謝の気持ちですすめる
のん
長女はつらいよ~長女の墓じまい編~は、これで終わりです。
まだまだ長女の問題は続きます。